カテゴリー別アーカイブ: 往診鞄

いまだ先生の往診鞄 №54

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」324号
(H30.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

 40歳~75歳以下の国民健康保険に加入されていて、まだその年度の特定健康診査を受けていない三田市在住の方は三田市の人間ドック受診助成を受けることができます。助成の申請は三田市役所の国保医療課給付係窓口にて直接出来ますし、ホームページから申請書をダウンロードして、郵送にて行なうことも出来ます。また並行して医療機関への人間ドックの予約をして頂きます。助成金額は人間ドック費用の半額で、上限2万円迄となります。特定健康診査に比べて人間ドックは自分の体に対するかなり詳しい情報を得ることが出来ます。当院では以下のコースが選べ、助成下では5千円弱から1万円強で人間ドックを受けることが出来ます。
●Aコース(9800円)
身体測定、視力、眼底検査、血液検査、尿検査、心電図、胸部X線、便検査
●Bコース(13000円)
Aコース+肺、血管、骨年齢測定、腹部エコー
●Cコース(25000円)
Bコース+沈静化経鼻胃カメラ
 また、マンモグラフィーや乳腺エコーを使用した乳癌スクリーニング等、各種オプションも追加可。乳癌検診だけの予約も随時受け付けております。
是非、御利用ください。

いまだ先生の往診鞄 №53

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」322号
(H30.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

検診やドックの尿検査で「尿検査陽性」とかいわれたことはありませんか。尿潜血とは、尿路や生殖器などから出血していることを示します。但し、その一部の方は無症候性血尿と言って、特に原因なく反応を認める場合もあり、必ずしも皆様が心配しなければならない訳ではありません。しかし、尿潜血陽性は結石、癌、糸球体腎炎、憩室、炎症、外傷等の重要なサインでありことには変わりなく、指摘されれば必ず二次検診を受けて頂くようにお勧めします。
また、おしっこが赤いなど、目で見てわかる肉眼的血尿はさらに危険なサインです。当院では「尿潜血陽性」の方に対する2次検診と致しまして、泌尿器科と腎臓内科の双方からの観点で、腹部エコー、尿細胞診、腎炎や前立腺癌等を対象にした血液検査等(場合により膀胱尿道鏡)をスクリーニングとして施行させて頂いております。
また、これらの病気をはやく発見するためには、健診や人間ドックなどが重要です。当院ではそういったご心配をお持ちの方にもご安心頂けます様に適時検診、人間ドックもご予約頂けます。お心当たりの方、ご心配をお持ちの方は是非一度ご連絡ください。

いまだ先生の往診鞄 №52

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」320号
(H30.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

昨年より当院でも三田市野乳がんマンモグラフィーセット検診(デジタルフラットパネルマンモグラフィーおよび視触診)を行っております(三田市のハガキまたはクーポン券利用可)。
対称は40歳以上の女性で。A認定技師を中心に全員女性技師により、40歳~49歳の方は2方向撮影、50歳以上の方は1方向撮影にてマンモグラフィーを施行します。精査が必要と判断された場合には、その場で乳腺エコーを追加(セット検診外)し、より正確な診断を下せます。また、生検などの精査が必要な場合もご希望に応じて当院にて継続できます。撮影したマンモグラフィー画像は提携頂いている関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、ダブルチェックを受けます。たとえ当院で異常なしと判断されても、再度複数の医師により診断を受けることになります。また、当院では仕事帰りの女性のために夜間16時から19時や、土曜日も枠もご用意しています。
せっかく検診を受けるのでしたら、高画質のマンモグラフィーによる検診をお勧めいたします。値段は40歳代が1900円、50歳代が1400円、75歳以上は無料です。ぜひお役立てください。

いまだ先生の往診鞄 №51

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」318号
(H29.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

当院でも三田市マンモグラフィークーポン券及びハガキが使えます。
 検診は、デジタルフラットパネルマンモグラフィー及び視触診にて判定します。40歳以上の女性対象で、マンモグラフィー撮影は40歳から49歳の方は2方向、50歳以上の方は1方向。A認定を持つ技師さんを中心に全員女性技師により行なわれ、精査が必要と判断された場合には、その場で乳腺エコーを追加し(三田市のセット検診には含まれません)より正確な診断を下すことが出来ます。また、生検などの精査が必要な場合にも、続けて当院にて行なえます。撮影したマンモグラフィー画像は、即座に提携の関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、診断のダブルチェックを受けます。たとえ当院が異常なしと判断しても、再度複数の医師により診断を受けることになります。また、当院では仕事を持つ女性のために、夜間16時から19時や土曜日の検診も可能です。せっかく検診を受けるなら、高画質のマンモグラフィーによる検診をお勧めします。値段はハガキでは、40歳代が1900円、50歳代が1400円、75歳以上は無料、クーポン券ではすべて無料となります。
是非ご予約ください。

いまだ先生の往診鞄 №50

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」316号
(H29.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

皆様暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?
特に夏になると立ちくらみやふらつきがするなどの症状で来られる患者様が増えてきます。特に若い女性の患者さまが多いのですが、決して夏バテとは限らず、原因としては低血圧や貧血、またはその両方で起こっていることが比較的多いようです。これらは気温が低い場合には症状があまり表に出て来ないのですが、気温が上がって来ると症状を訴えられる方が増えてきます。ほとんどが体質、生活習慣、食生活、生理などによるもので、特に治療を必要としないことも多いのですが、朝が起きられなかったり、仕事や学校生活に支障が出る場合には気温の高い夏の間だけ、造血剤や昇圧剤を投与することもよくあります。また、そういった患者さまの中には、病的なめまい、脳の病気、生理以外の原因による貧血、熱中症、甲状腺疾患などの治療が必要な病気が潜んでいる場合もありますので、症状が長引いたり、重い場合には必ず医療機関に御相談頂ければと思います。
秋も間近ですが、残暑厳しい毎日、皆様お気をつけてお過ごしください。

いまだ先生の往診鞄 №49

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」314号
(H29.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

皆様は「痔の硬化療法」について聞いたことがありますか?
恐らく痔で長年悩まれている方の中には、内服薬や坐薬で経過を見られている方も多いはずです。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、なかなか完治しない印象をお持ちかと思います。でも“手術はちょっとなあ”と思われている方、手術に至るまでに硬化療法という方法があります。
いわゆる切らない手術と言われるものですが、痔に直接薬液を打ち込みます。薬液が腫脹した痔を硬化縮小させ、脱出や出血が治まるというものです。但し、どんな痔でも適応になるわけではありません。痔には内痔核と外痔核がありますが、適応になるのは内痔核のみです。また、症状の中でも特に出血や脱出を呈するものに対しては効果的です。
痔に注射を打つなんて痛くないの?と思われるでしょうが、薬液には痛み止めが入っていますし、施行前にはおしりに麻酔の注射をします。筆者は10年以上前から大勢の方にこの方法を選択させて頂いておりますが、お悩みの方は是非ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №48

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」312号
(H29.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

皆様におかれましては、やっとスギ花粉が終わった頃かと存じます。もちろん、これからヒノキやイネ科が続くよという方々にはまだまだアレルギーのお薬が離せませんね。
今回、お話したいのはスギ花粉に対する舌下免疫療法です。スギ花粉のアレルゲンを少量ずつから舌下に連日投与し、徐々に量を増やしていってスギ花粉に対する抵抗力を高めるという方法です。注射で行う方法もありますが、舌下は痛くないのが特徴です。
但し、この治療の最大の問題点は治療期間が3~5年間かかることです。だったらスギ花粉の期間だけアレルギーの薬を飲むよと言われる方もいらっしゃるのは当然です。しかし、舌下免疫療法には3~5年かかってでも、頑張って受けて頂く特典があります。それは、3~5年の治療期間が終わった後にスギ花粉が完治してしまう方がいることです。もちろん、数年で再発してしまう場合もありますが。
対象になる患者さまは花粉症の原因がスギに限られるか、主にスギが原因の方になります。この治療は花粉シーズン中は開始できません。シーズン終了後がベストのタイミングです。良かったら是非ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №47

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」310号
(H29.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

~「曝露」という考え方について~
皆さまは会社の定期診断や健康保険の健診を受けて、引っかかった項目に対してはどうされていますか?
特に症状がないからといってほったらかしてはいませんか?
生活習慣の原因となる血圧、脂質異常、血糖や尿酸値などは数字が高いだけでは症状は出ません。では、症状が出てから治療すれば良いのか?答えはノーです。
最近の新しい考え方として「曝露」という考え方があります。人生の中でどれくらいの間、高血圧、高脂質、高血糖、高尿酸に曝されているかによって、将来どれくらいの合併症が起こるかが決まるという考え方です。
言い換えると、今すぐに治療を始めても、ほったらかしていた間のつけはなかなか消えてくれません。でも、今すぐに治療を始めれば体のダメージの進行は止まります。
いつも数字が高いが、体はなんともないので大丈夫!と思っておられる方はいませんか?症状はある日突然やって来ますよ。早目の対処をお願い致します。

いまだ先生の往診鞄 №46

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」308号
(H29.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

~乳がん検査~
乳がんの検査には、視触診・超音波・マンモグラフィーなどがあります。視触診はしこりや変形を目視や触感で見つけるもので、簡単に安全に受けられますが検出率が低く見落としも多いために、マンモや超音波を併用させていくことが大切になります。但し、マンモは癌の石灰化した部分を見つけるのが得意であり、超音波はしこりをみつけるのが得意です。つまり、しこりを形成しないような癌はマンモで見つかることが多く、石灰化のない小さなしこりはエコーで見つかることが多いです。また、マンモは40歳以上の脂肪化したおっぱいはきれいに写真が撮れますが、まだ乳腺組織が残っている40歳以下のおっぱいや40歳すぎてもおっぱいが大きくてしっかりしている人には、エコーが威力を発揮します。もちろん両方施行すればさらに検出率は上がります。
 当院では経験豊富な超音波およびマンモグラフィーの女性スタッフが皆様の受診をお待ちしています。また、精密検査が必要と判断した場合などは、引き続き当院にて生検等の精査を勧めさせていただくか、即座にご希望の施設に紹介させていただきます。

いまだ先生の往診鞄 №45

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」306号
(H28.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

日本人の乳がん発症率は生活様式の欧米化に伴い年々増加傾向にあります。なんとこの30年で3倍、50年では5倍に増えているのです。特に好発年齢と言われる40歳代から50歳代だけでなく、若年層や高齢の方々に増えているのが特長です。
但し、現在欧米では発症率(新たに乳癌を患った人の割合)は依然増えていますが、死亡率(乳癌によって亡くなった人の割合)は減少傾向にあり、検診による早期発見が効果を出し始めています。
2cm以下で腋の下のリンパ節が腫れていない状態(ステージ1以下)で見つかれば、ほとんどの場合で治癒を期待できます。
ここで問題なのが、2cm以下のしこりを視触診だけで発見するのは難しいのです。やはり、マンモグラフィーや超音波検査を併用することがとても重要になります。
また、もうひとつの問題点は日本の女性の乳癌検診の受診率がとても低いのです。
当院では、女性技師による乳腺エコー検査の充実に注力しており、さらに今冬からはマンモグラフィーも御利用頂けるようになる予定です。皆様、ぜひご活用ください。