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いまだ先生の往診鞄 №44

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」304号
(H28.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

乳がん検診 方法の種類と選択

乳がんの検診には、視触診・超音波・マンモグラフィーなどが挙げられます。視触診は明らかなしこりや変形を見つけるもので、誰でも簡単に安全に受けられますが、これだけでは検出率が低く、見落としも多く、今後はマンモや超音波を併用させていくことが必須となります。但し、マンモは癌の石灰化した部分を見つけるのが得意であり、超音波はしこりをみつけるのが得意です。つまり、しこりを形成しないような癌はマンモでしか見つからず、石灰化のない小さなしこりはエコーでしか見つかりません。また、マンモは40歳以上(アメリカでは45歳)の脂肪化したおっぱいは、きれいに写真が撮れますが、まだ乳腺組織が残っている40歳以下のおっぱいや40歳すぎてもおっぱいが大きくてしっかりしている人には、エコーが威力を発揮します。当院では女性技師を含めて、経験豊富な超音波スタッフが皆様の受診をお待ちしています。また、精密検査が必要と判断した場合、他の機器による検査が必要と判断した場合などは、引き続き当院にて生検等の精査を進めさせて頂くか、即座に有数の施設やご希望の施設に紹介させて頂きます。