いまだ先生の往診鞄 №48

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」312号
(H29.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

皆様におかれましては、やっとスギ花粉が終わった頃かと存じます。もちろん、これからヒノキやイネ科が続くよという方々にはまだまだアレルギーのお薬が離せませんね。
今回、お話したいのはスギ花粉に対する舌下免疫療法です。スギ花粉のアレルゲンを少量ずつから舌下に連日投与し、徐々に量を増やしていってスギ花粉に対する抵抗力を高めるという方法です。注射で行う方法もありますが、舌下は痛くないのが特徴です。
但し、この治療の最大の問題点は治療期間が3~5年間かかることです。だったらスギ花粉の期間だけアレルギーの薬を飲むよと言われる方もいらっしゃるのは当然です。しかし、舌下免疫療法には3~5年かかってでも、頑張って受けて頂く特典があります。それは、3~5年の治療期間が終わった後にスギ花粉が完治してしまう方がいることです。もちろん、数年で再発してしまう場合もありますが。
対象になる患者さまは花粉症の原因がスギに限られるか、主にスギが原因の方になります。この治療は花粉シーズン中は開始できません。シーズン終了後がベストのタイミングです。良かったら是非ご相談ください。