カテゴリー別アーカイブ: 往診鞄

いまだ先生の往診鞄 №51

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」318号
(H29.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

当院でも三田市マンモグラフィークーポン券及びハガキが使えます。
 検診は、デジタルフラットパネルマンモグラフィー及び視触診にて判定します。40歳以上の女性対象で、マンモグラフィー撮影は40歳から49歳の方は2方向、50歳以上の方は1方向。A認定を持つ技師さんを中心に全員女性技師により行なわれ、精査が必要と判断された場合には、その場で乳腺エコーを追加し(三田市のセット検診には含まれません)より正確な診断を下すことが出来ます。また、生検などの精査が必要な場合にも、続けて当院にて行なえます。撮影したマンモグラフィー画像は、即座に提携の関西労災病院乳腺外科にデータとして送られ、診断のダブルチェックを受けます。たとえ当院が異常なしと判断しても、再度複数の医師により診断を受けることになります。また、当院では仕事を持つ女性のために、夜間16時から19時や土曜日の検診も可能です。せっかく検診を受けるなら、高画質のマンモグラフィーによる検診をお勧めします。値段はハガキでは、40歳代が1900円、50歳代が1400円、75歳以上は無料、クーポン券ではすべて無料となります。
是非ご予約ください。

いまだ先生の往診鞄 №50

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」316号
(H29.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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皆様暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?
特に夏になると立ちくらみやふらつきがするなどの症状で来られる患者様が増えてきます。特に若い女性の患者さまが多いのですが、決して夏バテとは限らず、原因としては低血圧や貧血、またはその両方で起こっていることが比較的多いようです。これらは気温が低い場合には症状があまり表に出て来ないのですが、気温が上がって来ると症状を訴えられる方が増えてきます。ほとんどが体質、生活習慣、食生活、生理などによるもので、特に治療を必要としないことも多いのですが、朝が起きられなかったり、仕事や学校生活に支障が出る場合には気温の高い夏の間だけ、造血剤や昇圧剤を投与することもよくあります。また、そういった患者さまの中には、病的なめまい、脳の病気、生理以外の原因による貧血、熱中症、甲状腺疾患などの治療が必要な病気が潜んでいる場合もありますので、症状が長引いたり、重い場合には必ず医療機関に御相談頂ければと思います。
秋も間近ですが、残暑厳しい毎日、皆様お気をつけてお過ごしください。

いまだ先生の往診鞄 №49

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」314号
(H29.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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皆様は「痔の硬化療法」について聞いたことがありますか?
恐らく痔で長年悩まれている方の中には、内服薬や坐薬で経過を見られている方も多いはずです。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、なかなか完治しない印象をお持ちかと思います。でも“手術はちょっとなあ”と思われている方、手術に至るまでに硬化療法という方法があります。
いわゆる切らない手術と言われるものですが、痔に直接薬液を打ち込みます。薬液が腫脹した痔を硬化縮小させ、脱出や出血が治まるというものです。但し、どんな痔でも適応になるわけではありません。痔には内痔核と外痔核がありますが、適応になるのは内痔核のみです。また、症状の中でも特に出血や脱出を呈するものに対しては効果的です。
痔に注射を打つなんて痛くないの?と思われるでしょうが、薬液には痛み止めが入っていますし、施行前にはおしりに麻酔の注射をします。筆者は10年以上前から大勢の方にこの方法を選択させて頂いておりますが、お悩みの方は是非ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №48

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」312号
(H29.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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皆様におかれましては、やっとスギ花粉が終わった頃かと存じます。もちろん、これからヒノキやイネ科が続くよという方々にはまだまだアレルギーのお薬が離せませんね。
今回、お話したいのはスギ花粉に対する舌下免疫療法です。スギ花粉のアレルゲンを少量ずつから舌下に連日投与し、徐々に量を増やしていってスギ花粉に対する抵抗力を高めるという方法です。注射で行う方法もありますが、舌下は痛くないのが特徴です。
但し、この治療の最大の問題点は治療期間が3~5年間かかることです。だったらスギ花粉の期間だけアレルギーの薬を飲むよと言われる方もいらっしゃるのは当然です。しかし、舌下免疫療法には3~5年かかってでも、頑張って受けて頂く特典があります。それは、3~5年の治療期間が終わった後にスギ花粉が完治してしまう方がいることです。もちろん、数年で再発してしまう場合もありますが。
対象になる患者さまは花粉症の原因がスギに限られるか、主にスギが原因の方になります。この治療は花粉シーズン中は開始できません。シーズン終了後がベストのタイミングです。良かったら是非ご相談ください。

いまだ先生の往診鞄 №47

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」310号
(H29.3.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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~「曝露」という考え方について~
皆さまは会社の定期診断や健康保険の健診を受けて、引っかかった項目に対してはどうされていますか?
特に症状がないからといってほったらかしてはいませんか?
生活習慣の原因となる血圧、脂質異常、血糖や尿酸値などは数字が高いだけでは症状は出ません。では、症状が出てから治療すれば良いのか?答えはノーです。
最近の新しい考え方として「曝露」という考え方があります。人生の中でどれくらいの間、高血圧、高脂質、高血糖、高尿酸に曝されているかによって、将来どれくらいの合併症が起こるかが決まるという考え方です。
言い換えると、今すぐに治療を始めても、ほったらかしていた間のつけはなかなか消えてくれません。でも、今すぐに治療を始めれば体のダメージの進行は止まります。
いつも数字が高いが、体はなんともないので大丈夫!と思っておられる方はいませんか?症状はある日突然やって来ますよ。早目の対処をお願い致します。

いまだ先生の往診鞄 №46

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」308号
(H29.1.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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~乳がん検査~
乳がんの検査には、視触診・超音波・マンモグラフィーなどがあります。視触診はしこりや変形を目視や触感で見つけるもので、簡単に安全に受けられますが検出率が低く見落としも多いために、マンモや超音波を併用させていくことが大切になります。但し、マンモは癌の石灰化した部分を見つけるのが得意であり、超音波はしこりをみつけるのが得意です。つまり、しこりを形成しないような癌はマンモで見つかることが多く、石灰化のない小さなしこりはエコーで見つかることが多いです。また、マンモは40歳以上の脂肪化したおっぱいはきれいに写真が撮れますが、まだ乳腺組織が残っている40歳以下のおっぱいや40歳すぎてもおっぱいが大きくてしっかりしている人には、エコーが威力を発揮します。もちろん両方施行すればさらに検出率は上がります。
 当院では経験豊富な超音波およびマンモグラフィーの女性スタッフが皆様の受診をお待ちしています。また、精密検査が必要と判断した場合などは、引き続き当院にて生検等の精査を勧めさせていただくか、即座にご希望の施設に紹介させていただきます。

いまだ先生の往診鞄 №45

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」306号
(H28.11.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

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日本人の乳がん発症率は生活様式の欧米化に伴い年々増加傾向にあります。なんとこの30年で3倍、50年では5倍に増えているのです。特に好発年齢と言われる40歳代から50歳代だけでなく、若年層や高齢の方々に増えているのが特長です。
但し、現在欧米では発症率(新たに乳癌を患った人の割合)は依然増えていますが、死亡率(乳癌によって亡くなった人の割合)は減少傾向にあり、検診による早期発見が効果を出し始めています。
2cm以下で腋の下のリンパ節が腫れていない状態(ステージ1以下)で見つかれば、ほとんどの場合で治癒を期待できます。
ここで問題なのが、2cm以下のしこりを視触診だけで発見するのは難しいのです。やはり、マンモグラフィーや超音波検査を併用することがとても重要になります。
また、もうひとつの問題点は日本の女性の乳癌検診の受診率がとても低いのです。
当院では、女性技師による乳腺エコー検査の充実に注力しており、さらに今冬からはマンモグラフィーも御利用頂けるようになる予定です。皆様、ぜひご活用ください。

いまだ先生の往診鞄 №44

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」304号
(H28.9.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

乳がん検診 方法の種類と選択

乳がんの検診には、視触診・超音波・マンモグラフィーなどが挙げられます。視触診は明らかなしこりや変形を見つけるもので、誰でも簡単に安全に受けられますが、これだけでは検出率が低く、見落としも多く、今後はマンモや超音波を併用させていくことが必須となります。但し、マンモは癌の石灰化した部分を見つけるのが得意であり、超音波はしこりをみつけるのが得意です。つまり、しこりを形成しないような癌はマンモでしか見つからず、石灰化のない小さなしこりはエコーでしか見つかりません。また、マンモは40歳以上(アメリカでは45歳)の脂肪化したおっぱいは、きれいに写真が撮れますが、まだ乳腺組織が残っている40歳以下のおっぱいや40歳すぎてもおっぱいが大きくてしっかりしている人には、エコーが威力を発揮します。当院では女性技師を含めて、経験豊富な超音波スタッフが皆様の受診をお待ちしています。また、精密検査が必要と判断した場合、他の機器による検査が必要と判断した場合などは、引き続き当院にて生検等の精査を進めさせて頂くか、即座に有数の施設やご希望の施設に紹介させて頂きます。

いまだ先生の往診鞄 №43

「TOWN LIFE」
くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」302号
(H28.7.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

生活習慣病や肥満、脂っこい食事、運動不足、遺伝などによってコレステロールの代謝に支障が生じると、高LDLコレステロールや低HDLコレステロールが起こります。LDLコレステロールが高いと、血管の壁に取り込まれて動脈硬化が進行します。HDLコレステロールは、余ったコレステロールが肝臓に戻る途中のコレステロールです。これが低いと血管壁にたまったコレステロールを肝臓に運べず、やはり動脈硬化が進行します。このため、LDLコレステロールは悪玉、HDLコレステロールは善玉と呼ばれるのです。
また、食べ過ぎで余ったカロリーが肝臓で中性脂肪に変えられ、動脈硬化に関与することも解っています。また、これらの脂質異常症には遺伝によって引き起こるものもあります。家族の中に脂質異常症の方がいたり、若い時から発症することが特徴ですが、人生の中で脂質異常症に曝される期間が長いために、より重篤な合併症を伴うことが知られています。
検診で脂質異常を指摘された時に、『若い時からずーっとなんですよ』と笑っておられる方をたまにお見受けしますが、合併症の前ぶれかも知れませんよ!

いまだ先生の往診鞄 №42

くらしのネットワーク情報誌「Town LiFE」300号
(H28.5.1発行)に掲載した記事をご紹介します。

※ご質問や不明な点がありましたら、ファックスやメールをお寄せ下さい。

三田市在住の国民健康保険に加入される40歳以上の方は、現在、特定健康診断を無料で受けられますが、さらに詳細な人間ドックを希望する場合、左記の料金の半額が市から助成されます。但し、人間ドックの結果の一部は市へ報告されます(特定健康診断と人間ドックの両方は受けられません)。
●Aコース(8500円)
身体計測+尿検査+血圧+心電図+胸部レントゲン+血液検査+便検査(約1時間)
●Bコース(1万1500円)
Aコース+腹部エコー+骨年齢測定+肺年齢測定+血管年齢測定(約1時間30分)
●Cコース(2万1500円)
Bコース+胃カメラ(約2時間)
※各種がんスクリーニングや甲状腺、心臓等のオプション検査も追加可能です。結果は一冊の冊子となって約2週間程度でお手元に届きます。最近、体が心配だけれど、しばらく検査をしていない主婦や自営業の方、国民健康保険ではないけれど、会社の検診だけでは不安な方などはお勧めです。
希望の方は、まずは当院へお電話でご予約の上、コースの選択やオプション、市の助成につきご相談ください。